ミシュランガイド 京都・大阪版を楽しみにしているToshiです。
ミシュランガイドに掲載され海外のお客様に満足してもらえる「RYOKAN」とはどんな「旅館」なのか?
今回のミシュランガイド京都・大阪は日本での出版がメインなので選考も日本人向けで老舗の高級料理屋に★★★が付くのが予想です。もし旅館でも★が付くとしても基準は日本人だと思うので、八千代が取り組んでいる海外のお客様に対するサービスとは今の段階では方向性が違いそうです。★や選考も注目ですが今回のミシュランガイドの出版によりミシュランジャポンやその他海外の旅行本で「RYOKAN」のカテゴリーができるきっかけになればと思います。
現在はミシュラン君マークのみの評価基準ですので。
ミシュランジャポン Michelin Japon
http://books.google.co.jp/books?id=LsQhfGIK0TUC&pg=PA303&dq=Michelin+yachiyo&lr=&as_brr=3#v=onepage&q=&f=false
本題の前に簡単に八千代の外国人のお客様の歴史を紹介します。
八千代には1964年の東京オリンピックの頃より多くの海外のお客様にご宿泊いただいております。その頃はまだまだセキュリティー関係も厳しくなかったのかベルギー現国王陛下など多くの国賓もお泊りになっていました。最近は国賓クラスのお客様は貸切以外ではなかなか宿泊が難しいのが現状です。その頃より信頼ある日本人のお得意さまのご紹介や各国大使館や外務省筋からの招待客で「日本文化」や「旅館」を知っている”通”なお客様などがほとんどでした。その後2000年に入り、インターネットの普及をきっかけに世界中のお客様に簡単に「旅館」を紹介できるようになり、その反響はとても大きく、今では世界80カ国以上の国からお客様がお越しになります。
インターネットのおかげで世界中から簡単に予約して「旅館」に泊まりに来ます。そんなお客様の中には日本の「HOTEL」「INN」イコール「RYOKAN」という認識で「旅館」のしつらいや日本の習慣が理解できなく、満足してもらえない事もたくさんありました。この10年で八千代が海外のお客様に対して改善したサービスは山ほどありますがその中でも一番苦労したのは食事についてでした。
食事は京都の老舗「旅館」にとってはメインイベントです。異国の地で一流の郷土料理を個室や昔ながらの雰囲気で楽しめる空間は「旅館」以外にはなかなかありません。
しかし、フランスTV5の旅館の紹介する撮影でフランスの有名な料理評論家の方と打ち合わせをしてる際、食事の撮影の段取りを説明したところ、
「今回の撮影は部屋とお庭だけでお願いします。あとおすすめの料理屋はありますか。」といわれ、
私は「旅館での滞在の中で夕食は日本人にとってメインイベントです。是非、お部屋で料理を楽しむシーンを撮ってください。」と依頼したところ、
彼女は「HOTELは泊まるところで、食事を楽しむところではないわ。」とサラっと言いました。
彼女曰く、海外では一流のホテルに泊まってディナーは別のレストランで楽しむのが当たり前らしく、たまたまかもしれませんが彼女は「旅館」でどんな夕食が用意されるかも知りませんでした。私はすぐに八千代で用意している京料理の写真や献立を見せ、「旅館」の楽しみ方を伝えました。彼女は「旅館」スタイルに関心を持ち、お部屋で撮影に料理を楽しむシーンとお布団を敷くシーンを採用してくれ、とても満足してくれました。

やっぱり世界は広い!習慣や文化の違いは当たり前。それを誰がどう伝えるかが問題だと思います。 現状でまだまだ多くの海外のお客様は「旅館」での夕食についての知識や関心が乏しくWEBなどで受け入れやすい状況を作れば、ホテル感覚で予約されるケースも増え、結果的には「旅館」のスタイルの維持が困難になります。
八千代のホームページの英語サイトでは京料理の歴史や楽しみ方、献立の説明などを詳しく掲載しています。またお部屋にも詳しいメニューブックを用意し現在では、四季の献立や寿司、肉料理、天婦羅を含む外国人特別献立「YACHIYO COURSE」、ベジタリアンや宗教上の制限に対応した、精進献立や日本の伝統料理、すき焼き、しゃぶしゃぶなどを写真を文章で紹介しています。
特に海外のお客様は日本のお客様に比べ、平均で2,8泊ほど滞在されますので、具体的な夕食のバリエーションを写真でご紹介することにより「夕食」がメインイベントである「旅館」のスタイルを伝えています。
料理の説明 http://kyoto-ryokan.co.jp/japanese-cuisine.html
結局は八千代が目指す「RYOKAN」は昔ながらの「旅館」となんら変わりませんが、このような経験は私たちに八千代の原点を思い出さしてくれます。日本人のお客様にも是非、楽しんでもらいたい「旅館」の「おもてなし」です。
次回に続く。。